インデックスファンドVSアクティブファンド
2021年4月20日のモーニングスターのホームページに「インデックスを突き抜けるアクティブファンドの魅力」という記事が出ていました。
詳細は同記事を読んでいただくとして、
内容をザックリまとめると
1.過去10年間の日経平均連動インデックスファンドのリターンを上回ったアクティブファンドは346本中81本
2.過去10年間のトピックス連動インデックスファンドのリターンを上回ったアクティブファンドは346本中211本
3.過去10年間の MSCI コクサイ連動インデックスファンドのリターンを上回ったアクティブファンドは43本16本
ということです。
順番に見ていきましょう。
1.過去10年間の日経平均連動インデックスファンドのリターンを上回ったアクティブファンドは346本中81本
過去10年の日経平均連動インデックスファンドのトータルリターンは、運用コスト(信託報酬)控除では年平均13.06%だったそうです。
しかし、これを越えたアクティブファンドは346本中81本ということで、実に76.6%のアクティブファンドがインデックスファンドに負けています。
つまり、4人のアクティブファンド投資家のうち3人は、インデックスファンドに負けていると言うことになります。
アクティブファンドの中でも最低の成績は年率0.18%だったということで、最低のアクティブファンドに投資していた場合、リスクを取ったにも関わらずほとんど元本が増えていません。
2.過去10年間のTOPIX連動インデックスファンドのリターンを上回ったアクティブファンドは346本中211本
一方、TOPIX連動インデックスファンドと比べると、少し結果が違ってきます
TOPIX連動インデックスファンドの運用成績を上回ったアクティブファンドは346本中211本ということで、アクティブファンドの60%超がインデックスファンドに勝っています。
しかし、確実に投資家から徴収する運用コストが非常に高いアクティブファンドに投資して、この結果では勝率が高いとは言えません。
3.過去10年間の MSCIコクサイ連動インデックスファンドのリターンを上回ったアクティブファンドは43本16本
外国株式に目を転じると、さらにアクティブファンドの劣勢が目立ちます。
なんとアクティブファンドの86%がインデックスファンドに負けているのです。
MSCIコクサイインデックスファンドの年率12.94%というトータルリターンに対し、最悪のリターンを記録したアクティブファンドは-8.90%だったということです。
このアクティブファンドに投資していた場合には目も当てられません。
このファンドに投資していた場合も、投資家はしっかり運用コストを支払わされているのです。
それでもアクティブファンドに投資しますか
このようにアクティブファンドの多くは、インデックスファンドには勝てません。
米国の研究によれば、比較する期間を長くすれば、さらにアクティブファンドの勝率が下がっていくことが明らかになっています。
たしかに、インデックスファンドのリターンを上回るアクティブファンドは存在します。
しかし、そのアクティブファンドを始めから選択するのは非常に困難です。
また低コストのインデックスファンドが設定されたのはここ数年だったので、10年前には選択肢がとても限られていたことは事実です。
ですが今では、ニッセイ<購入・換金手数料なし>、eMAXIS Slim、楽天バンガード、たわらノーロードなど、低コストで優良なインデックスファンドシリーズに簡単に投資できる環境になりました。
確実にリターンを下げる要因である高い運用コストを徴収した上に、勝率が低いアクティブファンド買うべきなのか。
あるいは低い運用コストで高い勝率もインデックスファンドを買うべきなのか。
答えは明白ですね。
今日も良い一日です。ありがとうございます。
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