資産額の増減による取り崩し額の変化
FIREした後に株式市場の調整や暴落が起こった場合、定額で資産を取り崩していると資産は早い勢いで少なくなってしまいます。
一方、株式市場の調整や暴落に遭っても、資産の取り崩しを抑えることができるのが定率取り崩しです。
では資産額が増減した場合、4%ルールで定率取り崩しをおこなうと毎月使える額はどのように変化するでしょうか。

例えば7500万円でFIREした場合、原則的には毎月25万円取り崩せます。
しかし、資産額が20%下落すると、毎月5万円少なくなり20万円しか取り崩せません。
もし資産額が40%下落すると、毎月10万円少なくなり15万円まで下がってしまいます。
このように資産が大きく減ってしまうと、FIRE後の生活にも大きな影響を与えます。
3つの対応策
では対応策はあるのでしょうか。
その1 ポートフォリオの株式の割合を下げておく
ポートフォリオの株式の割合が高ければ高いほど、資産額の増減が激しくなるため、事前に株式の割合を下げておくのです。
50% 無リスク資産、50% 株式のポートフォリオの場合、株式が40%下がってもポートフォリオ全体では20%の下落で済みます。
リタイア生活の安定に直結するので、FIRE後の株式の割合は慎重に決めたいものです。
その2 取り崩し額が減った時には働く
取り崩し額が減った時には働いて不足分を稼ぐことにすれば、生活レベルを維持できます。
「働きたくないからFIREしたんだ!」と言われてしまいそうですが、不足額全額をカバーするほどでなくてもいいので、労働収入を得て資産寿命を延ばすことも考えたいですね。
その3 好調な時に資金を蓄えておく
FIREしていきなり暴落に巻き込まれた時にはできませんが、FIRE後に好調な期間があった場合、必要な生活費以上は現金預金としてプールしておき、暴落時にそのプール資金から補填するのです。
30~40年のリタイア生活の中には、必ず暴落・調整期間があります。
安定したリタイア生活を送るためには、事前に自分なりの対応策を考えていれば慌てることはないですね。
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