あなたはどうしますか?
インデックス投資で運用しFIREした後 、出口戦略をどうするかも重要です。
今回は楽天証券の定期売却サービスを使った出口戦略を考えたいと思います。
楽天証券の定期売却サービスは、保有している投資信託に受取日と受取方法を設定することで、毎月受取日に売却代金を受取ることができるサービスです。

楽天証券の定期売却サービスの受け取り方には、
①定額指定
②定率指定
③期間指定
があります。
それぞれについて見ていきましょう。
①定額指定
毎月一定額を売却して受け取る方法です。
FIREの出口戦略のうち、定額4%ルールに使えるサービスです。
設定した日の投資信託残高から、定額で自動的に取り崩してくれますので、給料をもらう感覚に似ているといえます。

毎月の生活は安定しますが、株式相場が下落し、投資信託の評価額が下がっても、設定時の定額を取り崩すため、資産額の減り方が予想よりも早くなってしまう可能性があります。
ここはFIRE後、すぐに下落相場に直面するのか、あるいは相当期間が経過してから下落相場になるのかで変わってきますので、一概に不利な方法とは言えません。
②定率指定
毎月設定した率に相当する口数を売却して受け取る方法です。
FIREの出口戦略のうち、定率4%ルールに使えるサービスです。
定率4%に設定すれば、毎月売却時の投資信託の評価額から4%ずつ自動的に取り崩してくれますので、月によって受取額が違います。

想定よりも多く受け取った月には差額を貯蓄しておき、受取額が少ない月に備えておくなどの対策が必要となります。
しかし、投資信託の評価額が下がった時には取り崩し額も比例して少額になるので、資産額を大きく減らす可能性は低くなります。
③期間指定
最終受取年月を指定して、投資信託を等分した口数で売却して受け取る方法です。
例えば、50歳から70歳までの20年間で、保有している投資信託を240回に分けて売却してもらうことができるサービスです。
もし設定時に4800万口保有していた場合、これを240回で売却するので、4800万口÷240ヵ月=20万口
毎月20万口ずつ売却した額を受け取ることになります。
毎月売却する口数は一定ですが、投資信託の基準価格は毎日変わりますので、基準価格が高ければ受け取る金額が多く、基準価格が安ければ受け取る金額が少なくなります。

毎月の受取額が変動するので、②の定率指定と似ていますが、一番の特徴は20年後(最終受取年月)には投資信託の残高がゼロになるという点です。
「えっ資産がゼロになったら生活できないよ」ときっと思われるでしょう。
しかし、公的年金を考慮すれば大丈夫です。
年金(老齢年金)の支給開始を70歳まで5年間繰り下げれば、42%増額された年金を死ぬまでもらえます。
夫婦2人の65歳からの厚生年金が22~23万円だとすれば、5年受給を繰り下げることで70歳からの受給額は31~32万円に増額されます。
この年金額であれば、ほとんどの方はある程度余裕を持った生活ができるのではないでしょうか。
アクティブに活動できるうちに積み立てた資産を使い、70歳以降は年金で生活するというイメージです。
もちろん取り崩す投資信託以外に、緊急用の貯蓄もいくらかは確保しておくべきでしょう。
また受け取り期間を30年にして、働ける間はサイドFIREで生活費の不足分を労働収入でまかなうという方法もあります。
まとめ
同じくFIREを目指していても、人それぞれの価値観がありますので、自分の価値観に合わせてカスタマイズは必要です。
また公的年金も十分考慮するのか、あるいはあまりあてにしないのかによっても出口戦略は変わってきます。
今回紹介した定期売却サービスも、もちろん途中で設定変更が可能です。
ですから大枠は決めつつも、その時々に合わせて柔軟に対処していけば、自分にとって心地よい出口戦略になるのではないでしょうか。
今日も良い一日です。ありがとうございます。
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