楽天・全米株式を引き離す
2021年3月8日にeMAXIS Slim米国株式の純資産額が3040.45億円に到達しました。
設定日が2018年7月3日ですから、2年8か月と6日での3000億円達成です。

2000億円到達が2020年11月25日ですから、3ヶ月と12日で純資産額が1000億円増加しました。
ライバルの楽天・全米株式の同じ日の純資産額は2139.4億円で、901.05億円もの差をつけています。
eMAXIS Slim米国株式がこの3ヶ月と12日間で1011.86億円増加した一方、楽天・全米株式は533.05億円の増加に留まりました。
つまり同期間にeMAXIS Slim米国株式は、楽天・全米株式の約1.9倍純資産を増加させました。
これはYouTubeやブログで、S&P500を推奨するコンテンツが増えていることも原因なのでしょう。
eMAXIS Slim米国株式よりも資産規模が大きいファンド
eMAXIS Slim米国株式の純資産額が3000億円を超えたので、米国株投信の中でも資産規模がトップなのかと実は思っていました。
しかしモーニングスターのホームページで調べてみると、米国株を対象とする投信にはさらに純資産額が大きいものもありました。
アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信Dコースの2021年3月8日の純資産額は7524.69億円で、eMAXIS Slim米国株式の純資産額の約2.5倍もあります。
しかし、調べて驚いたのは純資産額の大きさではありません。
驚いたのはその保有コストです。
アクティブファンドであるアライアンス・バーンスタインの信託報酬は1.727%であり、eMAXIS Slimの約17.8倍もの高コストとなっています。

どうしても米国成長株に投資したいのであれば、今ならiFreeNEXT NASDAQ 100インデックスという投信もあります。
こちらの信託報酬は0.495%なので、アライアンス・バーンスタインの3分の1以下のコストです。
しかも1年パフォーマンスを比べると、 iFreeが38.2%のリターンであるのに対し、アライアンス・バーンスタインは28.9%のリターン(分配金再投資後)であり、大きく差をつけられています。(2021年1月の月報で比較)


もっとも、手間を惜しまないのであれば、米国ETFのQQQを買えば、年間の経費率が0.2%というさらに低コストです。
私にはアライアンス・バーンスタイン米国成長株投信を買う理由は全く見つけられません。
個人投資家の金融リテラシーの向上
話を戻します。
一昔前にはS&P500インデックスを知っている人は、かなり投資に詳しい人でした。
しかし今では、最初に買う投信がS&P500インデックスであったりします。
日本人が保有する1800兆円を超える莫大な金融資産が、少しずつ貯蓄から国際投資へ向かうことで、以前より多くの日本人が世界の成長の恩恵を受けるようになってきているのです。
eMAXIS Slim米国株式の純資産の成長は、そのまま日本の個人投資家の金融リテラシーの向上を反映しているのかもしれません。
今日も良い一日です。ありがとうございます。
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