米国株集中投資は忘れてください

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過去10年を振り返る

モーニングスターの2021年8月13日の記事で、過去10年の投資地域別パフォーマンスに関するものがありました。

分散投資をもう改めて考えるための良い記事です。

同記事によると、過去10年で最も高いパフォーマンスだったのは「北米」で年率15.45%だったそうです。

そして2番目に高いパフォーマンスだったのが、意外にも日本で年率11.73%だということです。

「北米」に投資していれば10年間で元本は4.2倍になり、日本に投資していても元本は3倍になっている計算になります。

一方、「アジア」は年率8.14%だったので、10年で元本は2.2倍にしかなりませんでした。

過去10年間では「北米」に投資した人とくらべると、「アジア」に投資した人の元本の成長は見劣りします。

米国株集中投資が最適解?

たしかに、このデータだけを見れば、米国株集中投資が最も効率よく資産を増やす方法に思えるかもしれません。

しかしあえていうならば、たった10年のデータにしか過ぎません。

一般的に国際分散投資ではもっと長い期間、少なくとも20年以上の投資期間を考えます。

上にも下にも行き過ぎたものは平均に戻ってくるという「平均への回帰」を前提とするのならば、過去10年の高パフォーマンスを平均へと戻すために、今後は平均以下のパフォーマンスとなることも想定しておくべきです。

ですからこのまま「北米」つまり米国株が同じような高パフォーマンスを出し続けると考えるのは難しいと考えるべきでしょう。

そうなった場合でも米国株集中投資を続けられるでしょうか?

おそらく、その時には他の地域の相対的な高パフォーマンスが気になってしまうと思います。

そもそもインデックス投資は市場全体に投資して、経済全体の成長の恩恵を受けようとする投資手法です。

米国株が他よりも高パフォーマンスだからという理由で米国株のみを選ぶのならば、個別株に投資した方がより高パフォーマンスな成績になるのではないでしょうか。

もちろん、全世界株投資をしていても米国株式が50%以上を占めています。

ですから、もし今後米国株が不調になった場合には、全世界株投資についてもその影響からは逃れられません。

全世界株投資の統計的なリターンが5~7%であることから考えれば、過去10年の年率8.39%というリターンもまた続かないものと考えておくべきだと思います。

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リスクを抑える

どちらの高パフォーマンスも続かないと考えるのならば、米国株集中投資でも全世界株投資でも同じなのでしょうか?

私は同じだとは考えません。

なぜなら全世界株式投資をしていれば、将来相対的に高パフォーマンスとなる地域の株式も組み入れているからです。

米国株が低調になった時に、好調な地域の株式のリターンが効いてきます。

つまり米国株集中投資と比べれば、全世界株式投資はパフォーマンスの下振れリスクもその分抑えられるのです。

まとめ

本来、国際分散投資はパフォーマンスの良い国を追いかけるのではなく、広く分散することでリスクを抑えるという考えに基づくものです。

ならば、米国株集中投資ではなく、全世界株式投資の方がより国際分散投資の目的に合っているのではないでしょうか。

「米国株にだけ投資していれば良い」という考えには疑問を持たざるを得ません。

今日も良い一日です。ありがとうございます。



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