本気で支出を減らす技術 (がん保険編)

支出を減らす

そんなにがんになりやすいの?

今回はがん保険について考えてみましょう。

最近販売されているがん保険では、がんと診断されたとき診断給付金100万円が支払われ、入院すると入院給付金として日額1万円が無期限で受け取れるものが多いのではないでしょうか。

保険会社のCMでは、「2人に1人ががんになる時代」、「がんになってしまったので、保険金を受け取れて良かった」と言うメッセージがしきりに流されていますが、本当にそうなのでしょうか。

まず、「2人に1人ががんになる時代」と言うのは本当でしょうか。

がんにかかる確率

国立がん研究センター がん情報サービスでは、0歳の人が何年後にがんに罹患するかの確率を公表しています。

これによると、確かに80歳では男性43.6%、女性32.8%となっており、男性のほぼ半分近くががんに罹患しています。

しかし一方、50歳では男性2.7%、女性6.3%60歳では男性7.8%、女性12.4%70歳では男性21.9%、女性21.1% となっており、現役世代での罹患確率は保険会社のCMほどは高くは無いことがわかります。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス

つまり、かなり高齢になればがんの罹患率は高まりますが、これはがんという病気に限ったことではないですね。

がんによる死亡確率

さらにがんによる死亡確率を見てみると、80歳では男性13.8%、女性8.1%となっていますが、50歳では男性0.5%、女性0.6%60歳では男性1.7%、女性1.8%とこちらも現役世代ではそれほど死亡率が高くないことがわかります。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス

高齢になると、死亡する原因はがんだけではないですよね。

他の病気で亡くなることも十分あり得ることです。

(最新がん統計:国立がん研究センター がん情報サービス)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

がん保険に入ってて良かった?

次に、「がん保険に入ってて良かった」と言う点について考えてみましょう。

そもそも論

そもそも保険と言うものは、保険加入者のうちのごく少数が給付金をもらえることで成り立つ仕組みです。

いってみれば、宝くじと同じようなものです。

ですから当然、宝くじに当たった人に聞けば、「宝くじを買ってよかった」と言うことになりますが、残りの大多数の人にとっては「宝くじを買うんじゃなかったか」と言うことになります。

がん保険に加入せずに積立運用したら

ではもし、保険料3000円のがん保険に加入したつもりで、そのお金を25歳から50歳まで25年間積み立て運用した場合はどういう結果になるでしょうか。

25年間の積み立て元本は90万円で、これを4%の利回りで運用すると、50歳のときには運用総額は約154万円になります。

税引き後、手元に残るのは約141万円です。

これは、診断給付金100万円と日額1万円の入院給付金41日分に相当します。

では、50歳の時点で市場の大暴落が起きていて、運用資産が40%減少した場合はどうでしょうか。

実はこれでも、約92万円が手元に残り、元本割れはしていません

診断給付金100万円には少し足りないですが、40%もの大暴落をしていてもこれだけのお金が手元に残ります。

では、さらに積み立てを続け25歳から60歳までの35年間積み立て運用た場合はどうでしょう。

この場合、積み立てた元本は126万円になり、これを4%の利回りで運用していた場合には運用総額は約274万円となります。

これは、税引き後でも約244万円となり、診断給付金100万円と日額1万円の入院給付金144日分に相当します。

また運悪く、60歳の時点で市場が大暴落し、運用資産が40%減少した場合には、手取りの受取総額は約156万円となり、診断給付金100万円と入院給付金56日分相当となります。

医療保険編で見てきたように、最近は入院日数が短くなってきているので、この金額でも十分に備えられるのではないでしょうか。

がん保険に加入するべきなの?

最近の一般的ながん保険では、初期のがんでも数万円の診断給付金が出るようになっているため、解約返戻金が低く抑えられていることが多いようです。

つまり、長く加入していて、がん保険を解約した場合でも、たいした金額は戻ってきません

がんにならないと手元に入らないお金と、がんにならなくても自由に使えるお金をどう考えるかによって、がん保険が加入するかどうかの判断材料になりますね。

また、生涯がん保険のメリットを受けようとすると、保険料も生涯支払い続けなければならないということも忘れてはいけないですね

保険会社の利益は、保険加入者が払い続ける保険料でまかなわれていることを考えれば、がん保険が保険会社にとっていかにおいしい商品かがわかると思います。

がん保険は保険会社が幸せになる保険とも言えるでしょう。

ですので、私たちはがん保険に加入するかどうか、または加入し続けるかどうかを決めるときには、このことをよく思い出した方が良さそうです。

うちでも過去には夫婦2人分のがん保険に加入していましたが、スッパリ解約して、今ではその分を積み立てています。

まとめ
・がんにかかる確率は現役世代はそれほど高くない。
・がんによる死亡率も現役世代ではそれほど高くない。
・がん保険に加入しないで積み立てると、がん保険に劣らない運用額となる。
・がん保険は保険会社が幸せになる保険。

今日も良い一日です。ありがとうございます。



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