ほったらかし投資術最新版
トウシル2021年5月25日に山崎元氏の「ほったらかし投資術」の記事が出ていました。
ほったらかし投資術は投資に時間をかけないで資産を増やす方法として有名です。
詳細は同記事を読んでいただくとして、今回は山崎氏が論点とされていた
・投資配分は「内外株式、50%対50%」でいいのか
・リスク資産(=インデックスファンド投資)の大きさと決め方
・「生活防衛資金」の額
の3つについて考えていきます。
投資配分は「内外株式、50%対50%」でいいのか
山崎氏もインデックスファンドどのような資産配分で投資するかは毎回悩まれているようです。
同記事の中でも
(A)外国株式50%+国内株式50%
(B)外国株式60%+国内株式40%
(C)先進国株式40%+新興国株式10%+国内株式50%
のどれがいいとも決め難いとおっしゃられています。
たしかに山崎氏のおっしゃるように、将来の私たちの支出が円建てということを考えると、国内株式と外国株式が半分ぐらいという主張も妥当だと思います。
しかし今後は、日本の人口減少とそれに伴う経済力の低下はほぼ避けられないことから、「長期的には円安方向に向かいやすいのでは」と私は考えています。
また一時的な円高で外国株式の評価益が減少したとしても、無リスク資産と後述の生活防衛資金があるので、為替レートの水準が落ち着くまで外国株式の取り崩しをおさえることができます。
したがってリスク資産については、個々人の事情で調節する必要はありますが、基本的には全世界株式にほぼ100%で良いと考えています。
また山崎氏は、最近流行っている「米国株100%で良い」という考えには賛成しないとの立場です。
私も山崎氏と同様に米国株100%で良いとは思いません。
歴史を振り返れば、経済強国は時代とともにどんどん移り変わってきました。
日本も「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代があったことを考えれば、この先も米国株が一番の高パフォーマンスであると思える自信はありません。
インデックス投資という分散投資の手法を選んだからには、米国という国だけを選び出すのではなく、世界全体に分散投資すべきと考えます。
リスク資産(=インデックスファンド投資)の大きさの決め方
山崎氏も「投資家にとってはいくらの大きさでインデックスファンドに投資するのかが最も重要な決定だろう」とおっしゃっています。
これは他の多くの方も指摘するところです。
株式は、15年以上保有すると必ずプラスリターンになることが研究で明らかにされています。
しかし短期的には30%程度の損失は普通に起こりえます。
この短期的な損失に、自分がいくらまでなら耐えられるのかを考えた上で、リスク資産への投資割合を決めなければなりません。
モデルとなる資産配分はあっても、リスク許容度は人それぞれなので、少しずつ自分が心地良いバランスを探っていく必要があるでしょう。
「生活防衛資金」の額
山崎氏は「3~6ヶ月分」で良いとしていますが、著名ブロガーの水瀬ケンイチ氏は「2年分」が必要と考えておられるようです。
これも一概に言えることではないのですが、若く投資を始めた時には6ヶ月分でも良いのでしょう。
しかし40代、50代と再就職が難しくなっていくにつれて、1~2年分の生活防衛資金が必要となってくるものと考えます。
最終的にFIRE(経済的自立)を達成するころには、暴落に備えて3年分以上は欲しいところです。
とは言っても、生活防衛資金ばかり貯めていては複利の時間効果が得にくくなります。
まず6ヶ月分の生活防衛資金を貯めたら、後は手取りの75%で生活し、残りの25%を半分ずつ生活防衛資金の積立とインデックス投資に振り分けていく。
そしてその後は、投資に配分する割合を徐々に引き上げていくという方法もあるのではないかと考えます。
まとめ
今回紹介した記事には、他にもインデックス投資に参考になる情報がたくさん書かれています。
山崎氏の書籍を読んでいなくても、同記事の「ほったらかし投資の実践法」について読むだけでも十分だと著者自身がおっしゃられています。
興味のある方はご一読をおすすめします。
今日も良い一日です。ありがとうございます。
コメント