本気で支出を減らす技術 (個人年金保険編)

支出を減らす



個人年金保険の運用利回り

今回は個人年金について考えてみましょう。

貯蓄より有利と言う理由でよく勧められる個人年金保険ですが、本当に貯蓄より有利なのでしょうか。

ある大手生命保険会社の月額保険料1万円の個人年金保険に40年加入すれば、65歳時点で、一時金で受け取れば503万円になり、年金方式にすれば51万円の年金が10年間受け取れます。

この場合、受け取れる総額は510万円です。

一方、同じ1万円をメガバンクの定期預金金利0.002%で運用したとしても、40年には480万1,917円です。

また、この大手生命保険会社のホームページでは、年金受取率が106.4%と記載されています。

これらを見ると、一見個人年金保険がお得なように思えます。

しかし、この個人年金保険を複利で計算してみると、実際の年利回りは0.23%にしかなりません。

(41年目に503万円を受け取ったとして内部収益率で計算。年金形式で受け取った場合、1年間の割引率を1%とすると総額は約488万円になり、年利回りは0.07%まで下がる。)

一方、いったん加入した個人年金保険を中途解約すると、かなり長い期間加入していない限り、解約返戻金は元本割れになってしまいます。

これだけ長い期間、資金が拘束されるにもかかわらず、低利回りの個人年金保険で運用するのが本当にお得なのでしょうか。

40年間の間には、定期預金利息が現在よりも大きく上がる金利上昇リスクもあります。

このリスクを40年間取った上での0.23%の利回りなのです。

個人年金保険に加入したつもりで運用すると

では、毎月1万円を40年間積み立て、インデックス投信などで年4%の利回りで運用すると、40年後には運用資産総額はいくらになっているでしょうか?

答えは約1,182万円になります。

税引き後でも約1,040万円となり、個人年金保険の受取額の2倍以上となります。

さて、今回も暴落させてみましょう。

65歳時点で市場が大暴落しており、運用資産が40%減少したとしたら、税引き後の手取りは約663万円となります。

これでも、個人年金保険に払い続けるよりも、約153万円多い金額になります。

出典:楽天証券積立かんたんシミュレーション

確かに、個人年金保険料は年末調整で所得控除が受けられるので、その分を考慮しなければなりませんが、これだけの差があると圧倒的に自分で運用したほうが大きな金額を手にすることがわかると思います。

税金のことを考えるならば、保険料控除ではなく個人型確定拠出年金(イデコ)を利用すべきです。

「いやいや、リスクは取りたくないよ」と言う声もあると思いますが、先ほどの金利上昇リスク以外にも、個人年金保険に加入することで実はリスクを取っています。

それは、生命保険会社の破綻リスクです。

生命保険会社の破綻のリスクはかなり小さいと言えますが、もし破綻した場合、生命保険会社が将来の保険金・年金・給付金等の支払いに備え、収入保険料の一部を積み立てている責任準備金は90%程度にまで減額されてしまいます。

(公益財団法人 生命保険文化センター)https://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/life_insurance/life_insurance_q21.html

数字をよく見れば、個人年金保険は決してお得ではないことがわかりますね。

これらのことを考えたうえで、個人年金保険への加入を考えてみてください。

また、すでに加入している方は、解約を考えても良いでしょう。

元本割れをしていても、これから積立運用したほうが、良い結果になるかもしれません。

毎月の固定費の削減にもなりますね。

まとめ
・個人年金保険の利回りは実はそれほど高くない。
・途中で解約すると元本割れすることがある。
・代わりにインデックス投信などで運用すれば、大きなリターンとなることもある。
・個人年金保険に加入することで、金利上昇リスク、保険会社の破綻リスクを取っていることになる。

今日は良い一日です。ありがとうございます。



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