どのローンから返済すべきか
FIREを目指す方にはあまり関係ないのかもしれませんが、今回はローン返済のお話です。
そもそも自分の収入の範囲で生活することが家計管理の基本です。
しかし、いつの間にか複数のローンを抱えてしまったとします。
さすがにこれではいけないと思い、節約や副業を始め、ローンを一日でも早く返済しようと考えたとします。
その場合どのローンから返済していけば良いのでしょうか。
その答えは、「金利の高いものから先に払い終える」です。
3つのローンを抱えたAさんの場合
例を見てみましょう。
Aさんは
・車のローン 100万 金利3.5% 60回払い 毎月支払い額 1万8,190円
・教育ローン150万円 金利3.0% 60回払い 毎月支払い額 2万6,953円
・カードローン200万円 金利15% 60回払い 毎月支払い額4万7,580円
を抱えていたとします。
この場合、毎月の支払い合計額は9万2,725円で、年間の支払い総額は111万2,700円です。
Aさんは節約と副業始め、毎年200万円をローンの返済の原資に回すことができるようになりました。
そうすると、
(200万円-111万2,700円)÷12ヵ月=7万3,941円
毎月7万3,941円をローンの早期返済に使えます。
そして、このお金を貯蓄し、各ローン残高を完済できる額が貯まった時に一括返済するものとします。
ケース1
3つもローンを抱えているため、1つでも少なくするために、ローン金額が少額のものから返済することにしました。
1番少額なのは車のローンの100万円です。
Aさんは12ヶ月目で車のローンを一括返済することができました。
次に少額なのは教育ローンの150万円です。
Aさんはコツコツと原資を貯め24ヶ月目で教育ローンを一括返済できました。
最後に残ったのはカードローンの200万円です。
Aさんはさらにがんばり37ヶ月目でカードローンを一括返済することができました。
Aさんが3つのローンの合計450万円の返済に支払った総額は531万2,171円になりました。
ケース2
Aさんは3つのローンのうち、金利の高いものから返済していくことにしました。
まずは金利 年15%のカードローンの返済を目指します。
Aさんは21ヶ月目でカードローンを一括返済することができました。
次に金利が高いのは金利 年3.5%の車のローンです。
Aさんは貯蓄をがんばり、28ヶ月目で車のローンを一括返済しました。
最後は金利 年3%の教育ローンです。
Aさんは見事36ヶ月目で無事一括返済することができました。
Aさんが3つのローン合計450万円の返済に支払った額は512万2,559円です。
ケース1と比べると3つのローンを完済できる日が1ヶ月早まり、支払い総額も18万9,612円少なくなりました。

まとめ
ケース1とケース2の比較から、同じローンを抱えていても、返済の順序を変えるだけで完済にかかる期間も支払い総額も少なくできることがわかります。
ローンの数が増えると完済しやすい少額のローンから手をつけてしまいがちですが、重要なのは金利です。
金利の高いものから優先して返済していく計画を立てましょう。
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