多くの気づきが得られる書籍
今話題の「サイコロジー・オブ・マネー」を読みました。
投資の具体的な技法について書かれたものではありませんが、多くの気づきを与えてくれる本です。
なかでも個人的に興味深かった3点について見ていきます。
足るを知る
本書ではビジネスで大成功を収め、あり余る資産を築いたにもかかわらず塀の内側に落ちてしまったラシャット・グプタ氏とロバート・マドフ氏を紹介しています。
この2人は、稼ぐ必要のないお金を稼ぐために、すでに手にしているものを失ってしまいました。
足るを知らなかったからです。
FIREを目指して資産形成を始めたにもかかわらず、当初の目標額の5000万円に到達すると1億円が貯めたくなり、1億円に到達すると3億円を貯めたくなることに似ています。
死んだときに残っているお金を稼ぐのに使った時間も労力も無駄であると言う「DIE WITH ZERO」の著者の指摘も思い出しました。
自分にとっていくらが適正額を知り、それ以上の資産を作るために不要なリスクを取らない。
心に留めておきたい考え方です。
できるだけ長く複利で運用する
ウォーレン・バフェットがもし60歳で投資を止めていたら、現在よりも99.9%も少ない純資産しか持っていないことになるという話は驚きでした。
本書で著者は、ウォーレン・バフェットの成功の最高の要因は時間であると述べています。
えてしてバフェット本は、卓越したリターンに関しての話題が多いが、長く運用していると言う単純な事実にはあまり触れられてないという指摘もありました。
私自身バフェット本を何冊も読みましたが、言われてみれば確かにそのとおりです。
できるだけ長く市場に留まり複利運用を続ける。
私たち個人投資家もぜひ真似すべきことです。
お金がもたらす最大の価値は自由
「好きなときに、好きな人と、好きなだけ、好きなことができる」生活を送れることが、お金からの最大の配当であり、人を幸せにするのだと著者は述べています。
FIREを目指す方ならば、異論なしではないでしょうか。
この幸せを得るには、生活していくための労働から解放されることが不可欠です。
収入を増やし、支出を減らし、運用することを続けて貯蓄を殖やし、早く人生のコントロール権を自分に戻しましょう。
まとめ
多くのブロガーが勧めていることがうなずけるなかなかの良書です。
これからの人生を変える一冊にもなると思います。
ぜひご一読をお勧めします。
今日も良い一日です。ありがとうございます。
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