安定運用でリターンも期待できるのは無いものねだり?

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リスク抑制投信ってどうなの?

日経新聞電子版に「『リスク抑制投信』を点検 成績に差 安値で償還も」という記事がありました。

詳細は同記事を読んでいただくとして、私なりに内容をざっくりまとめると、

・2020年春以降リスク抑制型投信が3本繰り上げ償還されている

・リスク抑制型投信長期の上昇率が低めの資産配分になりがち

・むしろ株式比率が高い低コストファンドを選んだ方が良い

と言うものでした。

今回は繰上げ償還されたリスク抑制型投信ついて考えていきましょう。

リスク抑制型投信の償還

リスク抑制型投信は株式市場の値上がり局面では株式比率を増やし、値下がり局面では株式比率を減らして安定運用を目指すファンドです。

2021年9月2日に繰上償還されたのは、「SMBCアムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称 あんしんスイッチ)」です。

同ファンドの設定は2017年7月26日ですが、SMBC日興証券で販売が開始されたのは2018年1月18日でした。

初日に購入していたとしても、保有できたのはわずか3年7ヶ月と16日です。

投信としてはかなり短命だったと言えるでしょう。

たしかに基準価格が9000円を下回らないように保証してくれる、つまり損失が限定的というのが購入した投資家にとっては魅力だったのですから、この点ではしっかり約束は果たしたわけです。

しかし中長期的な安定運用には失敗してしまいました。



リスク抑制型投信はリスク資産への配分が低くなりがち

そもそも最低保障額を設定したリスク抑制型投信が、短期的には値動きの大きい株式などのリスク資産に多く資金を配分するのは困難です。

最低保証額を設定したリスク抑制型投信では、下限値が決まっているため、大きな値下がりリスクを取ることが出来ないのです。

まず株式の上昇局面でも、なかなか株式を積極的に組み入れることができません。

なぜなら株式市場に過熱感が出てきそうと判断した場合には、株式の比率を早めに引き下げなければならないからです。

一方、株式下落時にはいち早く株式から逃げなくてはなりません。

このため昨年のコロナショックにより、2020年3月17日からは同ファンドの株式の組み入れはゼロとなってしまいました。

またリスク資産の組み入れ比率を機動的に判断するということは、タイミングを見計らって投資する、いわゆるタイミング投資をするということです。

そもそも、そんなにタイミングを適切に見極められる優秀なファンドマネージャーなどいたとしてもごく少数です。

そして、そのごく少数の優秀なファンドマネージャーが運用しているのかどうかを短い期間の運用成績で見極めるのはまず不可能なのです。

結局、コロナショック以降の株式上昇局面でも、同ファンドは株式を組み入れられず、そして2021年3月末には債券さえ4%以下の組み入れ率になっていました。

画像元:アムンディHP

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株式比率の高い低コストファンドの方が良い

債券ファンドになってしまった同ファンドの運用管理費用(信託報酬)は年率1.463%(税込)。

低コストを目指す株式インデックスファンドの10倍ほどの運用管理費用です。

つまり、

・そもそも株式などのリスク資産を多く組み入れられない

・ごく少数の優秀なファンドマネジャーしかうまくできないタイミング投資を行う

・運用管理費用(信託報酬)が非常に高い

というファンドだったのです。

これらの条件の下で良い結果を出すのは非常に難しいことです。

リスク抑制型投信に投資するくらいならば、いっそeMAXIS Slimシリーズなどの低コストの株式比率の高い投資に投資して、リスクは現金と投信の比率で管理する。

つまり定期的なリバランスでリスクを調整する投資の方が良いと思います。

どうしても安定運用をしたいのであれば、コストの低い債券ファンドを選ぶ方がまだ良いのではないしょうか。

まとめ

値下がりリスクを限定しながら、そこそこ株式上昇のリターンも期待する運用方針、つまりローリスク・ミドルリターンを目指すこと自体が困難な目標であると今回あらためて思いました。

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