山崎元さんの“初心投資家が「やってはいけない投資」を理解するための7原則”がオキテ破りの正直さでスゴイ

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切れ味鋭い内容

楽天証券トウシルの2021年5月11日のコラムで、山崎元さんによる“初心投資家が「やってはいけない投資」を理解するための7原則”を読みました。

「証券会社の人がここまでズバリと言っていいのだろうか」と思うほどの切れ味の内容です。

 以下にひとつずつ見ていきます.

1.損得計算に基づいて「自分で」決める。相手がプロでも「任せる」のは絶対にダメだ。

運用ビジネス側(運用会社、販売金融機関、アドバイザーなど)は顧客からより多くの利益を獲得するチャンスを狙っている。

「プロを信じる」アプローチは有効に機能しない。

ビジネスを行う側がそれを利用せずあなたに教えることなどあるはずがない。

とのっけから一刀両断です。

販売側は、できるだけ自分たちの利益が上がるようなものを売りつけようとするのが世の常(もちろん稀有な例外の方もいますが)です。

しかし一概にそれを責めるわけにはいきません。

ファーストフード店でポテトやドリンクを勧められたり、葬儀屋さんからより華やかな祭壇お勧められることと同じです。

あくまで買う側(消費者)が自分で損得を計算して、自分で決めなければなりません。

言われるがままに買わされているお客さんは、どの業界でもカモなのです。

2.同額の投資対象にあっては実質的な手数料がより高いものを避ける。 実質的な手数料が「分からない場合」のものも無条件に避ける。

商品間の「優劣」は手数料差で決定できるものがほとんどだ。

実質的な手数料が自分で正確に分からない運用商品は「全て」購入を見送って構わない。

と販売側が知られたくないことをはっきりと述べてくれています。

アクティブファンドなど高い手数料を取るものが、インデックスファンドなどの低い手数料のものにリターンではほぼ負けているというのは、いろいろなところで指摘されています。

名著と言われる「ウォール街のランダムウォーカー」、「敗者のゲーム」、「インデックス投資は勝者のゲーム」などでも詳しく述べられています。

また変額保険などを使った運用も、手数料自体がよく分からないので避けるべき、というのが投資の鉄則となっています。

3. 自分に商品を売ることで利益を得る可能性がある相手のアドバイスを聞かない。

対面の窓口に「相談」に行くのは止めたほうがいい。

 FPでも・・・実質的に任意保険のセールスマンと変わらない利害を持っている場合がある。

と相談相手の選択にも手厳しいご意見を述べています。

まさしく山崎さんのおっしゃるとおり、無料の相談窓口は業者が手数料の高い商品を売りつけるためだと考えて良いでしょう。

そこにやってくるお客さんはまさにカモなのです

商品販売に一切関わっていないFPに相談しようとすれば、本来はそれなり(1万円以上)の相談料が発生するものなのです。

その相談料をケチって、結局はその何倍もの手数料を証券会社や生命保険会社に吸い取られることを良しとするかどうか、よく考える必要があります

(↓独立系FPカン・チュンドさんのカウンセリングです。) 

4. 銘柄選択・投資のタイミングに関して、平均的他人に勝る判断力は自分にもプロにもないことを前提として物事を考える。

 (プロの意見を)聞くだけ無駄なのだ。

ファンド・レーティングのような既製品の「嘘の材料」を使うこともある。

(金融機関のセールスマン)「 お勧め」を無視したらいい。

とキレキレの意見が続きます。

短期的な市場の動きというものは、結局プロにも分からないと考えるのが正解ということです。

もし分かるプロがいたとしても、その情報が私たち一般投資家には伝わってくるはずがありません。

ファンド・レーティングにしても、あくまで過去の話であって、今後を予測するものではありません

また1でも述べたように、「お勧め」は金融機関が儲かるものでしかないのです。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

5. 「投資」と「投機」とを区別する。資産形成に有利なのは投資の方だ。

投機のリスクを取ることは、長期的な資産形成には有利ではない。

と山崎さんも述べられています。

投機はあくまで短期で結果を出して、すぐに撤退できる一部の方がやるべきものです。

初心者が投機に手を出しても、損の山を築いて運用資産を減すことの方が普通と考えてよいでしょう。

6. 税制上有利な「お金の置き場所」を有効に利用する。

外国株式と国内株式のインデックス・ファンドで手数料が低廉なもの以外に合理的な選択肢がない場合が殆どだ。

とここでもはっきりとしたご意見です。

iDeCoやつみたてNISAを始めて、「どれを選んだらよいかわからない」と感じている初心者にとって大変参考になる指針です。

7. 投資の3原則(長期投資・分散投資・低コスト)から判断する。

売却益を出すと課税されるので、「売り買いせずにじっと持つ」という意味の長期投資も長期的なリターン獲得の上で重要だ。

とのもっともなご意見。

初心者がやりがちな、株式相場の下落時にうろたえて売却することは最も避けるべきことです。

また、他に良さそうな投資信託を見つけたから乗り換えるというのも、利益が乗っているのならば慎重に判断しなければなりません。

まとめ

このコラムでは歯に衣着せぬ山崎節が炸裂しています。

投資の初心者のみならず、投資中級者も初心を忘れないために読むべき内容だと思います。

本当に読んですっきりしたコラムでした。

今日も良い一日です。ありがとうございます。 



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