となりの金融資産~まわりの資産状況知っていますか?

経済的自由

FIREを目指す方の資産は外れ値

FIRE(経済的自由の達成)を目指して貯蓄や投資をしていると、同じ志の方々の金融資産額ばかりが目につくようになります。

しかし、FIREを目指す方々の金融資産額は、同年代の普通の方々から見れば、かなり多い金額なのです。

つまり、統計上では外れ値なのです。

もちろん、FIREを達成するには、普通の方々より、かなり大きな金融資産を保有しなければならないことは事実です。

例えば、Aさんが23歳でFIREを目指し、20年後の43歳で6,000万円の金融資産を持ってFIREするために、毎月14万6000円を積み立て、年率5%で運用するものとします。

そうすると、5年後の28歳の時には約993万円の金融資産を保有していることになります。

そして積立を始めて10年後の33歳の時には約2,267万円を、15年後の38歳の時には約3,900万円を保有していることになります。

これは普通の方々とどれくらい違うのでしょうか?

そこで今回は、金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(二人世帯以上調査)」(令和2年度) から、FIREを目指す方の金融資産が普通の方々の状況とどれぐらい違うのかを見ていきたいと思います。

(「家計の金融行動に関する世論調査(二人世帯以上調査)」(令和2年度)  金融広報中央委員会https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/futari/2020/pdf/yoronf20.pdf )

20代の金融資産保有額

20代の金融資産保有額を見ると、まだ給料も安く、働いた年数も短いため、100万円未満と回答した方が最も多く23.8%となっています。

「家計の金融行動に関する世論調査(二人世帯以上調査)」(令和2年度)をもとに作成

ほぼ4人に1人が100万円未満ということです。

ついで100万円以上200万円未満と回答した方が多く、19.0%となっています。

しかし驚きなのは、200万円以上300万円未満と回答した方と500万円以上700万円未満と回答した方が同じくらいいることです。

20代でも貯蓄を頑張っている方が、一定数以上いるということです。

ちなみに20代の平均値は350万円、中央値は235万円です。

FIREを目指すAさんは、28歳時点で約993万円保有ですから、700万円以上1,000万円未満の4.8%に入っています。

つまり上位9.6%の中に入っていることになります。

30代の金融資産保有額

30代の金融資産保有額は各層にバラバラになってきています。

「家計の金融行動に関する世論調査(二人世帯以上調査)」(令和2年度)をもとに作成

30代では給料の伸びの良い会社にいるのか、結婚しているのか、共働きか、子供がいるのかなど、個人の事情がいろいろと変わってきます。

30代の平均値は644万円、中央値は423万円で、大多数が1,000万円未満です。

FIREを目指すAさんは、33歳時点で約2,267万円保有ですから、2,000万円以上3,000万円未満の2.8%に入っています。

上位3.7%の中に入ることになります

また38歳の時点では約3,900万円保有ですから、一番上の層である3,000万円以上の0.9%の中に入っていることになります。



40代の金融資産保有額

40代の金融資産保有額では、1,000万円以上1,500万円未満と回答した方が一番多く14.7%となっています。

「家計の金融行動に関する世論調査(二人世帯以上調査)」(令和2年度)をもとに作成

子供の教育費が負担になってくる年代ですが、貯蓄できる人は1,000万円以上を保有しています。

逆に100万円未満と回答した方が10.1%もいます。

つまり40代の10人に1人は、100万円未満の金融資産しか保有していないということです。

ちなみに40代の平均値は1,177万円、中央値は686万円です。

さてFIREを目指すAさんは、43歳時点で6,000万円に到達しているので、3,000万円以上の8.8%の中に入ります。

50代の金融資産保有額

50代の金融資産保有額では、3,000万円以上と回答した方が一番多く15.9%となっています。

「家計の金融行動に関する世論調査(二人世帯以上調査)」(令和2年度)をもとに作成

次に多いのが1,000万円以上1,500万円未満の13.5%の層であり、1,000万円以上の金融資産を保有す層の合計は48.5%にもなります。

50代ではほぼ2人に1人が1,000万円以上の金融資産を保有しているということです。

このため50代の平均値は1,955万円、中央値は1,000万円となっています。

さて43歳でFIREを達成したAさんは、4%ルールにしたがって年初に240万円を取り崩し、残りを年率5%で運用していたとすると、50歳時点では約6,392万円、59歳時点では約7,138万の金融資産を保有していることになります。

自分の信念に従ってFIREを目指す

今回見てきた調査に回答した方々が、たまたま金融リテラシーの高い人が多かったのではないかという意見もあるかと思います。

しかし調査を実施した金融広報中央委員会によれば、誤差はプラス・マイナス2.5%ということです。

それほど実態と大きくかけ離れてはいないということです。

一方、FIREを目指すAさんの金融資産もあくまで計算上の数字であり、実際は年率5%の一定のリターンで資産が増加するわけではありません。

株式に投資すればプラス5%を超えるリターンの年もあれば、マイナスリターンになる年もあるのが普通です。

しかし確かなことは、FIREを目指す方の金融資産額は、平均値や中央値からかなりかけ離れた値だということです。

Aさんの例では、50代の中央値である1,000万円の6人分以上の資産額を保有していることでわかると思います。

みんなと同じ行動をしていては、FIREは達成できません。

まわりに惑わされず、自分の信念に従って行動を続けることが、FIRE達成には不可欠なのですね。

今日も良い一日です。ありがとうございます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

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