となりの資本家~つみたてNISA

投資する



若い世代は投資へシフト

金融庁から2020年12月末現在の「 NISA・ ジュニア NISA の利用状況調査」の結果(速報値)が 2月26日に発表されました。

NISA 全体では1,523万9,727口座となり、前年から160万口座以上の増加となりました。

中でもつみたて NISA の口座数は302万8,259口座となり、前年から114万口座ほど増加しました。

増加したNISA口座のうち、約71%がつみたて NISAです。

NISA口座開設者のうち、多くの方がつみたてNISAを選択していることになります。

画像元:金融庁 NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査(2020年12月末)

2020年12月末の速報値では詳細が発表されていないので、以下は2020年6月末と2020年9月末の確定値を比べて見てみます。

つみたてNISA 口座の2020年6月末から9月末までの増加率を見てみると 、20歳代が一番多く17.4%の増加となっています。

次いで、30歳代13.4%の増加となり、それ以降は年代が上がるにつれて少なくなっていき、40歳代では11.2% 、50歳代では10.8%、60歳代では 9.1%となっています。

若い世代ほど増加していることがわかります。

画像元:金融庁 NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査(2020年9月末)

買い付け額は各世代で大幅増加

つみたてNISA の買い付け額を見ると、40歳代が一番多く1,577億24万円 となっており、年代別比率で 28.1%と一番大きくなっています。

また、2020年の6月末時点と比べると、20歳代から60歳代までの全ての世代で20%以上の増加を記録しています。

コロナ禍であっても、結構みなさん積み立てを頑張っているという印象を受けます。

画像元:金融庁 NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査(2020年9月末)

何を購入しているのか

つみたてNISA の商品別買付数を見ると、投資信託が 99.98%を占め、買い付け総額は5,611億8,713万円 となっています。

中でもインデックス投信は4,345億1,027万円で 77.4%を占めています。

驚くことに、前年と比べると、投資信託への投資額は約140%増加しており、さらにインデックス投資については前年より154%増加しています。

インデックス投資がだんだんとメジャーになってきているのですね。

画像元:金融庁 NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査(2020年9月末)

これらの数値を見ると、インデックス投資家が20~30歳代の若年層を中心に着々と増加していることがわかりますね。

若い世代はインターネットで投資することにも比較的抵抗が少なく、また公的年金制度に強い不信感を持っています。

そういう理由から、若年層がインターネットで情報を集め、つみたてNISAでインデックス投資を始めているのでしょう。

また、この3年でeMAXIS Slim シリーズ、 SBI・バンガードシリーズ、楽天・バンガードシリーズなどの低い運用管理費用のインデックスファンドが次々とリリースされました。

加えて、つみたてNISA の開始によって、金融庁がファンドを選りすぐり、長期積立に値する優良なファンドを選びやすくなったこともインデックス投資の追い風になっています。

(金融庁 「 NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」2020年9月末 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20201225/01.pdf )

(金融庁 「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」2020年12月末(速報値)

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20210226/01.pdf )

投資を始めている人の将来は明るい

日本の個人の金融資産の多くを高齢者が保有しているという状況はまだ変わっていません。

そしてその大部分が預貯金に眠っています。

しかし一方、若年層を中心に、貯金ではなく投資を選び始めたことは喜ぶべきことです。

利息がほとんどつかなくなった預貯金から、投資にお金を回すことで市中に資金が供給され、日本の経済にとってもプラスに働きます。

それと同時に、現在の若い世代の、老後のお金問題をほぼ解決することになります。

老後2,000万円問題も解決

ではここで、2つのシミュレーションをしてみましょう。

たとえば、25歳から65歳まで40年間、毎月33,333円(年間約40万円)を年率5%で積み立てると、約5,087万円になります。

これを4%ずつ毎年取り崩しても年間約203万円になります(注:つみたてNISA枠を超えた分には課税されます)。

あるいは、35歳から65歳まで30年間、毎月33,333円を年率5%で積み立てると、約2,774万円になります。

これを4%ずつ毎年取り崩すと、年間約111万円になります(注:つみたてNISA枠を超えた分には課税されます)。

画像元:楽天証券積立かんたんシミュレーション
画像元:楽天証券積立かんたんシミュレーション

老後に2,000万円あればゆとりある生活が送れるのかどうかは別にして、巷でいわれる「老後2,000万円」という資産額は、35歳で積み立てを始めてもクリアしてしまうのです。

自ら積み立てた資産に公的年金の収入を加えれば、支出が最適化された家庭の老後の生活コストをまかなうには十分ではないでしょうか。

働くだけでは難しい

トマ・ピケティ氏が「21世紀の資本」で指摘したように、資本主義社会では

r (資本収益率)  >  g (賃金成長率)

が成立しています。

労働収入の増加よりも、資本からのリターンの方が大きくなるため、資本家側に回らなければ、いつまでも経済的自由には近づけません

また、内需が減少していく日本の企業からの収入だけではなく、今後経済発展していく国からのリターンを資本収入として得ることができれば、人生設計をするうえで選択肢が広がります。

そのためにはできるだけ早く投資を始め、コツコツと積み立てていく必要があります。

今の若い世代が年金を受給するころには、年金収入と資本からの収入で人生100年時代を生きていく、というのが日本のスタンダードな生活スタイルになっているのではないでしょうか。

まとめ
・つみたて NISA の口座数は274万5,490口座となり、前年から104万口座ほど増加した。
・増加したNISA口座のうち、約73%がつみたて NISA だった。
・つみたてNISA の買い付け額は20歳代から60歳代までの全ての世代で20%以上の増加を記録している。
・つみたてNISA の商品別買付数を見ると、インデックス投信は4,345億1,027万円で 77.4%を占めている。
・労働収入の増加よりも、資本からのリターンの方が大きくなるため、資本家側に回らなければ経済的自由には近づけない。

今日も良い一日です。ありがとうございます。



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