なぜインデックス投資なのか?①

投資する

最近、勤めている会社で企業型確定拠出年金が導入されている方や個人で確定拠出年金(イデコ)に加入される方の数が増えています。

今まで投資とは無縁だった方々も、投資について知ることが必要となってきています。

今回は株式投信への投資についてお話ししたいと思います。

資産配分の現状

確定拠出年金の資産配分(商品選択)の現状について、資料によると、2019年3月末時点で預貯金が34.4%となっている一方、国内株式型は12.9%、外国株式型は9.0%とまだまだ元本確定形が優勢となっています。

出典:確定拠出年金統計資料

その理由として、

・デフォルトが元本確保型としている企業が多いため

・リスク商品への投資経験がないため

などがあげられます。

ただ、投資をしようと言われても、投資経験がない人は何に投資すれば良いかわからないと思います。

では、何に投資をすればリターンが高いのでしょうか。短期のリターンと長期のリターンについて見てみましょう。

短期のリターン

主要4資産を分散投資した場合、リターンの推移を2003年から2018年の16年間比較した資料を見てみると、リターンの順位は短期的には常に変動していることがわかります。

出典:年金積立金管理運用独立行政法人

つまり短期間ではどの資産に投資すべきなのかは判断するのが難しいといえます。

長期のリターン

では長期のリターンではどうでしょう。

私たちの年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が発表している資料では、過去の統計から期待リターンについて、外国株式は7.2%、国内株式は5.6%、外国債券は2.6%、国内債券は0.7%としています。

出典:年金積立金管理運用独立行政法人
出典:年金積立金管理運用独立行政法人

つまり、長期的に見れば株式に投資することで最も高いリターンを得られることがわかります。

実際、GPIFのポートフォリオも、2006年~2009年度では国内株式11%、外国株式9% の配分であったのに対し、2020年4月からは国内株式25%、外国株式25%となり、長期的なリターンの向上を目指すようになりました。

GPIFの運用の詳細については、こちら、https://www.gpif.go.jp/gpif/

また、エルロイ・ディムソン氏らが著した「証券市場の真実」では、1900年から2000年までの101年間において株式のリターンが債権のリターンを大きく上回ることが16カ国のデータにより示されています。

現在は中古品しか入手できませんが、圧倒的なデータで株式や債券のリターンの状況を示しています。興味のある方は読んでみるのもよいでしょう。

世界の株式に投資する

では日本の株式に投資するだけで大丈夫なのでしょうか?

毎日のニュースでドル円の為替相場の数字はよく目にすると思いますが、他の国の通貨に対して円の価値はどのようになっているのでしょうか。

これを調べるには、実効為替レートの推移を見てみればわかります。

実効為替レートとは国際決済銀行(BIS)が毎月公表する、世界58カ国・地域の通貨の実力を比べる指標です。

日本の企業はアメリカ以外の国とも取引をしているため、対米ドルだけでは円の本当の実力を測れません。

このため、ユーロなど米ドル以外の通貨との間の為替レートも貿易額をもとに加重平均して実効為替レートは計算されます。

基準年の2005年を100として指数化しており、数値が高いほど円の価値が高いことを意味します。

また、「名目実効レート」から物価変動分を除いたものを「実質実効レート」と言います。

 実質実効為替レートの推移

出典:日本銀行

2000年から2019年までの実質実効為替レートの推移を見れば、円の世界的な相対的価値が2000年の125付近から2019年の80付近まで約40%も下がっていることが読み取れます。

日本は多くの原材料を外国から輸入しているため、円の価値の低下は、輸入する原材料の価格の上昇となり、その結果、高くなった原料をもとに製造する商品の価格上昇→物価上昇(インフレ)につながります。

年々インフレになっていくということは、現金の価値が下がっていくということです。

例えば、昔は自動販売機に100円を入れればジュースが買えたのに、今ではほとんどの自動販売機では130~150円を入れなければ買えません。

つまり、インフレが進めば、現金やほとんど利子のつかない預貯金を持っていても、実質マイナスリターンになっているということです。

こう考えれば、元本確保型の商品もノーリスクであるとは言えないのです。

まとめ
・短期では高いリターンを出す投資対象は予想できない。
・長期では株式に投資することで最も高いリターンが得られる。
・日本円の他の通貨に対する価値は低下してきている。

続きは「なぜインデックス投資なのか?②」で、

今日も良い一日です。ありがとうございます。



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