なぜインデックス投資なのか?⑥

投資する

インデックス投信をおすすめする理由

次にインデックス投信をおすすめする理由を見ていきましょう。

シャープ・レシオが高い

投信(ファンド)を評価する基準のひとつの指標としてシャープ・レシオというものがあります。

シャープ・レシオとは簡単に言えば、ファンドが高いリスクをとったことにより、リスクの無い資産に投資したときに比べて、超過リターンをどれだけ効率よく得られたかを表すものです。

この数字が大きい方が良いファンドいうことです。

シャープ・レシオを求める式は以下の通りです

シャープ・レシオ
=ファンドの収益率− 無リスク資産の収益率÷ファンドの収益率の標準偏差

簡単に言えば、リターンのブレが少なく、収益率が高ければ数字が大きくなります。

日本の投信のシャープ・レシオについて、金融庁資産運用業高度化プログレスレポート2020では、

資産を会社が提供する商品のうち、国民の資産形成において、重要な商品の1つである公募投信について、全ファンドベースで過去5年間のパフォーマンスを見ると、アクティブ投信の運用管理費用控除後のシャープ・レシオ(平均0.20)は、パッシブ(インデックス)投資(平均0.40)下回る。

と報告しています。

アクティブ投信のファンドマネジャーが、コストをかけて、アナリストたちの報告や自分の経験や判断を駆使して、ベストの運用をおこなっても、コストをかけずに、指数に連動することを目的とするインデックス投信に負けているということです。

平均への回帰

平均への回帰とは1回目の結果が良すぎたとか、悪すぎたとかというものであっても、2回目、3回目と続けていくあいだに、結果は平均値に近づいていくという統計学上の現象のことをいいます。

過去のリターンが高かったアクティブファンドが、次の期間も同じく高いリターンを上げるとは限らず、逆に過去のリターンが低かったアクティブファンドが、次の期間でも同じく低いリターンを上げるとは限らないという調査結果がアメリカで報告されています。

この研究によると、2001年から2006年の5年間最高のリターンを出したファンドが、続く2006年から2011年の5年間最高のリターンを出した割合は15%、最低のリターンを出した割合は20%となっています。

また先の5年間に最低のリターンを出したアクティブファンドのうち、次の5年間には最高のリターンを出したものが18%、最低のリターンを出したものが6%となっています。

出典:ジョン・C・ボーグル著「インデックス投資は勝者のゲーム」パンローリング刊

つまり、長期間継続して高いリターンを出すアクティブファンドが無いわけではないが、多くのアクティブファンドのリターンは基本的には平均的なリターンに収まっていくということを示しています。

高いリターンを出し続けるアクティブファンド(投信)を見つけるは、かなり難しいということだと言えるでしょう。

高い運営管理費用によるリターンの減少

アクティブ投信はインデックス投信に比べて、高い運営管理費用となっています。

しかし、高い運用管理費用を支払うことで、実質的なリターンはその分だけ押し下げられます。

これは短い期間ではそれほど大きな差ではないですが、長い期間では非常に大きな差となって現れます。

出典:楽天証券積立かんたんシミュレーション

シミュレーションでは、5万円を30年間積み立てた場合、リターンを6%とし、運用管理費用を0.3%と考えてリターンを5.7%とした場合と、運用管理費用を1.0%と考えてリターンを5.0%とした場合の結果を計算しています。

運用管理費用が0.7%高いことで、最終的な資産額は4743万円から4161万円582万円も下がります。

結論です

以上の理由から、高い運用管理費用を徴収するアクティブ投信に投資するより、運用管理費用の安いインデックスファンドに投資することをおすすめします。

まとめ
・アクティブ投信よりインデックス投信の方が、シャープ・レシオが高い傾向にある。
・高いリターンをもたらすアクティブ投信を見極めることは難しい。
・長期で考えると、高い運用管理費用はリターンを大きく減少させる。
・高い運用管理費用を徴収するアクティブ投信に投資するより、運用管理費用の安いインデックスファンドに投資することをおすすめ。

続きは「なぜインデックス投資なのか?⑦」で、

今日も良い一日です。ありがとうございます。



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